赤ちゃんから大人まですぐ出来るケア方法
11月の西柴夜話は「3分でできる整体」というテーマで、金沢文庫で開業している家族整体院・院長の重本洋幸さんにお話いただきました。予防医学である整体は、身体が辛い人は勿論、健康な人にも怪我や病気を未然に防ぐために知っていただきたい知識といいます。大人だけでなく、子どもや赤ちゃんにもすぐできるケアの方法を話していただきました。
「身体が固いから」とか「年だからつらい」といって運動もしないでいては怪我や病気の予防にはなりません。正しい姿勢で日常生活を過ごすことは、血流を良くし免疫力をアップさせ癌や脳卒中など血液の病気になりにくくさせます。そしてポイントはなんと「耳のストレッチ」です。・・・というお話でした。
自分の「耳」を触ってみて身体の状態をチェックする、そして自分でできる耳のケアの方法が解説され、今度は実際に3人の参加者にベットに寝ていただき、ケア方法の実践をおこないました。施術後のコリが改善されたことを他の参加者にも触れて確認していただきましたが、簡単な施術に参加者から驚きの声がだされていました。
お話の後は、重本さんを交えた恒例の軽食・ドリンク付きの交流会、多くの方から「自分の身体の調子を改善するには」について質問が飛び交う交流となりました。
「愛と勇気とさんま」会の柴岡さんのお話です
10月の西柴夜話は「愛と勇気とさんま」をテーマに、南部市場で店舗を経営する柴岡義幸さんにお話しいただきました。南部市場の有志数人ではじめた東日本大震災の支援活動、震災直後から支援物資を調達し幾度となく被災地を訪れました。そうして一年後、被災地に行かなくても、横浜で出来ることはと考え、風評被害にあっているサンマを購入し、焼いて無料で多くの方に食べてもらう活動を各地で開催しているのです。
その活動が「愛と勇気とさんま実行委員会」です。今ではその活動への協力者は100人を超えるといいます。この5年間で焼いたサンマの数は24万本、「横浜市民が震災後にできることとして始めたのがサンマ焼きだった」と語り継がれるくらいに活動を定着させたい、だから最低10年は続けたいと、その丁度半分経過した5年間の奮闘の内容をお話いただきました。
活動は広がりをみせ、南部市場内に「東北支援食堂:浜小屋」を開店、みなとみらいには「東北再生支援ショップ:愛と勇気とさんま」(馬車道駅徒歩3分)のアンテナショップを設け東北地方のいろいろな食材やお菓子を販売しています(その一部は「さくら茶屋」でも販売中)。
その後は実行委員会の方も参加しての交流会、「さくら茶屋」でも東北支援活動としてサンマ焼きをした経験もあり「さんま焼き」をめぐる話題では大いに盛り上がりました。
今度で3回目、真打昇進もちかいのでは
第5回「さくら茶屋寄席」、毎年9月の時期の西柴夜話は落語です。今回も春風亭朝也さんに来ていただきました。朝也さんは若手噺家として実力抜群の方で、NHK新人落語大賞を受賞したり、ラジオ番組などでも活躍しており、真打昇進もちかいのではとささやかれているようです。
西柴夜話に出演が3回目となる朝也さん、今期の演目は「芋だわら」と「井戸の茶碗」、身振り手振りを交えながらの熱演に、大きな笑いと拍手が起きていました。
落語を聴いた後は朝也さんにもテーブルについてもらっての交流会、「声が良く通って聴きやすいね。その秘訣は?」とか落語に出てきた「茶碗」への質問などもだされていました。
落語家さんの場合は持ちネタもたくさんあるので、毎回毎回違う落語家さんというのではなく、朝也さんには続けて来ていただいています。でも来年もお呼びするとなればその頃は「師匠」となり、お名前も変わっているかもしれません。
昇進されても、また西柴夜話に駆け付けていただくようお願いしていきたいと思います。
ラストは全員で「上を向いて歩こう」
7月の西柴夜話は、シンガーソングライター山下成司さんに登場していただきました。大和ウクレレ倶楽部で50人ほどの生徒さんを指導する「ウクレレ先生」が、西柴夜話参加者向けに「テネシーワルツ」などのおなじみの曲から、リクエストに応えますといって野沢昭如さんの「終末のタンゴ」の曲まで歌っていただきました。
あるきっかけから発達障がい児を指導することになった山下さん、その経験や想いを書いた著書も発行されていますが、そこで生まれたオリジナル曲もその時のエピソードも交えながら数曲披露していただきました。そうしたお話への感動、ウクレレでの熱唱を初めて聞く参加者も多く、一曲一曲終わるごとに微笑みと、大きな拍手が贈られていました。ラストは、先日亡くなられた永六輔さんの世界的大ヒット曲「上を向いて歩こう」を参加者全員で合唱しました。
交流会の場では、昔は「ポリドールレコード」からレコードまで発行していたり、テレビ番組の挿入歌まで手掛けていた経歴が、今回この夜話にかけつけた生徒さんからバラされ、それにまつわる話、発達障がい児とのかかわり、オリジナル曲の生まれる経緯等などについて質問が出され、それらに答えるかたちでの交流になりました。最後に「今度は生徒さんと一緒の演奏を」とのリクエストも出されていました。
ひと手間でお魚の旨みが変化します
6月の西柴夜話は、「お魚の水と脂」をテーマに、世界の海をかけまわり、お魚を研究してきた村上清一郎さんのお話でした。太平洋・大西洋・インド洋など外洋でマグロ船・トロール船・母船に乗り組み、魚のもろもろについて独学で研究したという内容です。
魚肉の成分は、タンパク質+水分+脂質というところから始まりました。生食の時は水分を少し抜き取って食べるのがコツ、脂ののった旨さがでる。逆に、脂質というのは変質が早い、そのため保存食のような塩辛、節などは脂を抜き取ってから料理をしないといけない。
その水分や脂質の処理方法について詳しく解説して頂きました。使用する塩の選び方、抜き取り法、寝かせ方や時間などなどです。
この日は市販のマグロを準備、村上さんが夜話開始の数時間前に「さくら茶屋」に来られマグロの水抜きを実践されました。それをお話のあと、水抜きしたものと、市販そのものを参加者に試食して頂きました。参加者からは「旨みが違う、美味しい、やる価値が十分にある」などの感想が出されました。
村上さんはそうした技術を多くの方に広めています。70歳を超えてからもスリランカに派遣され、そうした技術を伝承する活動をしてきています。交流の場では、ひものの作り方や、他国でのかつお節の作り方などにも質問が飛び交いました。
参加者の明日からのお魚の食べ方、保存などにも変化を起こすような、そんな西柴夜話となりました。
特殊なオーディオ装置が登場しました
5月の西柴夜話は、「ギターの弾き語り」六浦在住の佐藤順英さんの登場でした。この日はお友達でカフェを経営するベース奏者の井田正彦さんを従えての演奏披露でした。
ポップス歌謡曲、ハワイアン、沖縄ソングと幅広いレパートリー、そして参加者全員で歌う曲にはおなじみの唱歌などを選んでいただきました。佐藤さんはもともとというか現在もハワイアングループで活動している方のようです。井田さんのカフェ「こひさまコーヒー」では、ハワイアンコーヒーや沖縄料理を提供しているようで、それが選曲と関係したのかもしれません。
佐藤さんは甘い声の持ち主、その声が自動でハーモニーの声を作ってながす特殊なオーディオ装置で合成されて流れてきます。その演奏に、参加者みなさんは気持ちよく聞き入っていました。
交流の場では、そのオーディオ装置を使って参加者が歌を試してみたり、アンコールの要望がだされ佐藤さんが再登場したり、質問があったりで楽しく過ごしました。この場を盛り上げるのは「さくら茶屋スタッフ」がこの夜話のために毎回交替で準備する数々のお料理、そしてビールやソフトドリンクです。この2時間でちょうどそれらのお料理がなくなるというのが腕の見せどころ、今回も21時に良いころ合いで楽しかった夜話が終了となりました。
タネは明かされたのですが・・・
4月の西柴夜話は「マジック」の披露でした。大道芸人のヨモさん、通常のお仕事の傍ら、福祉施設や幼稚園、病院や町内会などを訪れマジックやジャグリングなどで多くの人を楽しませている方です。
この日も、手に乗せた10円硬貨が一瞬で百円硬貨に変化させたり、あっという間に折り鶴を折ったり、手のひらの人形を気合で立たせたり・・・語りで笑いも誘いながらいろいろなマジックを見せてくれました。この日は夜話ではめずらしく親御さん同伴のお子さんも参加、その不思議さに驚き、笑い、そしてマネをしながら楽しんでいました。
子どもたちから種明かしをせがまれたヨモさん、多くの出し物のなかから、「輪通し」マジックのタネを明かしてくれました。子どもたちがさっそく挑戦です。でも、明かされたのですが、なかなかうまくいきません。「やっぱ、マジックって器用さも必要なのかな~」という声がありました。
軽食やドリンクをいただきながらの交流では、マジックをやるようになったきっかけは?、どこでネタを仕入れるの?などの質問が集中・・・、更には「この次も別のマジックを披露しに来てほしい」という注文もだされました。
ヨモさん「いつでも時間があえば伺いますよ」とのうれしい返事、今後何かのイベントの時などに再来を約束してくれました。
東京湾のあなご筒漁業と白焼き料理
3月の西柴夜話は、東京湾であなご筒漁業を行う横浜漁業組合柴支所理事の齋田芳之さんのお話しでした。江戸前の寿司種として有名な東京湾のマアナゴ、柴漁港に水揚げされ
さかなクンが描いたイラスト筒をもった齋田芳之さん
る魚種の中でも太刀魚に次いで2位の漁獲量があります。齋田さんは、この資源管理をするため小さなあなごは魚獲せずに逃がす仕掛けをあなご筒に施して漁をすることを考え、それを東京湾であなご漁を営む全ての漁師さんに提案し、神奈川県ばかりでなく千葉や東京の漁師さんの賛同を得るまでに相当の年数を要したといいます。そうした取り組みが評価され、各種の表彰や、テレビ取材などを受けています。各種の番組にも引っ張りだこで、この日も分りやすくまとめられた放映番組もみながら、あなごの生態から料理法まで興味深くお話しして頂きました。
そしてこの日は特別にあなごを持参していただきました。あらかじめ七輪で火を熾して準備し、齋田さんの指導のもとに「あなごの白焼き」を行い、焼きたてを参加者皆さんにご提供しました。こうしたサプライズに皆さん大喜び、「大変ふっくらしていてとても美味しい」と大満足の声が飛び交いました。会食を共にしながらの交流会では、漁に関する質問などとあわせて「これからも美味しいあなごの提供を」というお願いもだされていました。
さくら茶屋で提供している「あなご丼」や「あなごチラシ」も小柴で獲れたものを使用して提供しています。まだ召し上がったことの無い方はどうぞランチ時にお越し下さい。お待ちしています。