沿線シリーズ⑤ 日本でここだけ、六浦駅

RSCN3651 京急の逗子線は金沢八景駅近くにある総合車両製作所(旧、東急車輛)から神武寺駅の手前まで上り線が京急の線路の幅(新幹線と同じ1435ミリ)とJR在来線(1067ミリ)の幅の3本のレールが敷かれており3線式になって神武寺駅上り線の外側からJR逗子駅に通じています。

 

 

 

 

 要は、車両幅が違う列車が同じ線路を航行することから設置されているのですが、例として神戸にある川崎重工で京急の車両が製作されるとJRの仮の台車をつけてJR線を使って総合車両製作所まで回送されます。そこで京急の台車に付け替えて久里浜工場に行き、そこで整備され出場となるのです。以前は昼間でも上りの定期列車を運休させ新車の回送をしていたことがありましたが、現在では京急の終電後の夜間のみとなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3線の狭軌の線路は複線の内側に付けられているのでそれらの車両の中心位置は外側によってしまうため六浦駅の上りの京急の電車はホームとの間が27センチも空いていました。そこで昼間の運用もなくなったので六浦駅のホームの両端の部分だけ狭軌の線路を外側にして上りホームの間隔を狭め乗り降りがスムーズになりました。このポイントは日本中でも六浦駅のほかにはないと思います。逗子線に乗ったらぜひ一度ご覧になってください。

semaku

 

2014年7月7日