金沢八景は頼朝・家康ゆかりの地

 瀬戸神社宮司の佐野和史さんのおはなし。

IMG_0457大正・昭和初期の「金沢八景」の数々の風景写真を絵ハガキにしたものをスライドで紹介しながら、当時の様子や、現在との違いを解説していただきました。当時の写真は、すべて白黒ですが、絵はがきとして販売する際はそれに色を付けていたことから、紹介のスライドはカラー写真でした。埋め立て以前の風景や、野島に航空隊の格納庫があったことから野島運河がつくられたことなど、特に昭和一桁世代には懐かしい風景とお話しでした。

後半は瀬戸神社にまつわるお話、源頼朝がこの地の伊豆三島明神を祀ったことが起源であること、鎌倉から江戸時代にかけてお寺が果たした役割、徳川家康が「関ケ原合戦」を前に会津討伐のため大阪から江戸へ向かう途中この地に寄り、その後東照宮が建てられたこと、江戸城本丸御殿の襖絵には立ち寄った際に家康が絶賛した金沢八景の風景が描かれていることなどがはなされました。

食事・ドリンクを囲んでの交流会では、「瀬」や「戸」の由来、瀬戸神社のこれまでの歴史、瀬戸神社お参りの際の作法などの質問が出され、一つひとつ丁寧に解説していただきました。時間が限られていたことから、現在の八景の再開発問題まで話は至りませんでしたが、新たにできる公園に「家康ゆかりの地」として像建築の運動などがあるようです。今度瀬戸神社に行った際は「改まった気持ち」でのお参りになる夜話でのおはなしでした。

IMG_0465 IMG_0466

2018年5月11日