無限の音を奏でる薩摩琵琶でした

 7年ぶり、2回目登場のですが 荒井泉水さんです

 今年最初の西柴夜話は、薩摩琵琶の演奏と語りを荒井泉水さんに行っていただきました。2011年に一度西柴夜話にお越しいただいて以来、二回目の出演です。今回の演目は、菊池寛の「恩讐のかなたに」の舞台になった「青の洞門」にまつわる語り、義経が幼少時代に暮らしたともいわれる「鞍馬山」での様子を語る内容でした。
薩摩琵琶にはフレットがあまり無いため、音の高低は弦を押さえる強弱によって変えます。そんなことから他の楽器ではできない無限の音を奏でることができるようです。一本の桑の木をくりぬいて作るなど、琵琶の構造についても詳しくお話しいただきました。アンコールの要望には「祇園精舎の鐘の音・・・」と平家物語の一説も演じていただきました。
その後の交流会では、参加者からは「青の洞門」に関するエピソードや、訪れたことのある方のその際の様子、世界の楽器の変遷などが語られました。筑前琵琶との違い、楽器の値段などの質問、初めて演奏聞いた方の感想や、西柴夜話の感想などを出し合いながら楽しく交流いたしました。

 

2019年1月23日