講演会・遺品整理人からのアドバイス

CIMG1179高齢期を穏やかに…物と心の整理術

  あんしんネット事業部部長 石見 良教さん

 9月の第一日曜日、高齢期を穏やかに過ごす「物と心の整理術」と題した「さくら茶屋」主催の講演会がありました。講師はあんしんネットの名で遺品整理を手掛ける「アールキューブ(東京都)」の整理コーディネーターで、全国150か所以上で講演し、テレビ出演もされている石見良教さんでした。

 最初に認知症を発症した家庭のゴミ部屋になった実例を紹介、年々こうした状況が増えてきている実情、だからこそ元気なうちに整理をしていくことの必要性がまず強調されました。一人暮らしの平均的な遺品の分量は3.5トン、これが夫婦だと5トン超、ゴミ屋敷化するとその何倍もの量になり、撤去費用は数百万円になるといいます。当然量が多いほど処理コストはかかります。

 健康なうちに整理すべきだが、整理できない原因を解説、①「忙しいから」という現実逃避型、②「もったいない。思い出の品」との過去執着型、③「いつか使うかも」という未来不安型にある。これらを自分のタイプも見極めて、どう整理し、整頓し、片づけていくかをユーモアを交えながら解いていきます。

 写真やアルバム、はがきや手紙、CD/DVD・レコード・ビデオテープ、引出物、領収書等、洋服、靴、小銭の山、雑誌・書籍、試供品・アメニティグッズ等の処分をして、身の回りのものは1.5トンにしようと提案します。

 最後は、具体的な整理術、分類、移動、処分法、一番最初の着手するポイントの4点についてお話しされました。

 お話の中では、葬儀会社への対応の仕方などの話題もあり、参加者は40名でしたが、「お得な話」「ためになる話」が聞けて、皆さん笑顔で会場を後にしていました。

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2018年9月2日