オレンジデー、会を重ね垣根消え

 指体操、頭も使うし、効果ありそう 

FullSizeRender から梅雨の影響でしょうか、八景島のアジサイが今年はちょっと小ぶりとか。見物の人出もいま一つのようです。でも、6月18日の「さくらカフェ」オレンジデーは梅雨特有のどんよりした空気を吹き飛ばす勢いでした。

 「夏の思い出でも語り合いましょうか」の呼びかけで、各テーブルは早速わいわいがやがや!夏と言えば終戦!戦争体験組とほとんど記憶に留まっていない組とでは、思い出もかなり違ってきます。疎開したときの話、食糧難で、いかに白米がご馳走だったかの話、調味料が満足に手に入らず、「大八車」「豆炭」「サッカリン」なる懐かしい歴史的(?)用語まで登場、世代の違う参加者の「サッカー?サッカリンって何ですか?」の、目を真ん丸くした質問に皆々大爆笑!

  この「オレンジデー」のコンセプトは、認知症の方のためと位置づけています。でも会を重ねるうちに、介護する側、される側、お手伝いのスタッフが、思い出話に花が咲かせ、同じ話に相槌を打ち、共に笑い、懐かしむ・・・そこには何のバリアもないことに気づかされます。

  はじめに定例の「指体操」、皆さん熱心に取り組んでいます。小指と薬指が言うことを聞かないねぇ、これも参加者皆同じ。頭も当然使います。効果がありそう! 歌は「かえるの合唱」「夏の思い出」「いつでも夢を」の3曲。輪唱にもチャレンジ。音が重なり、とっても素敵なハーモニーが拡がりました。

 

2017年6月22日

3年目に突入のオレンジデー

 いろいろ話題が拡がっていくのです 

IMG_2070 5月21日はオレンジデー3年目に突入した日。ここまでこぎつけました。ちょっと感動!

 4月のオレンジデーのカフェは桜色に染まっていました。5月のこの日は眩い緑一色。おまけに真夏日! 25名の参加者でおしゃべりはヒートアップ、クーラーが大活躍です。新しい参加者もあったことから、自己紹介から始めましたが、話題は巡り巡って、さて着地点は?

 女性だけのグループではバッグ、ジュエリーの話でホントに楽しそう!隣りのグループではでは姑さんの問題に悩む話。男性も混じってのグループは介護の悩みと共に、自宅の菜園の作物の出来云々にまで話題が拡がっていきます。一方では、介護施設の対応の問題が体験者から語られます。あそこはどう、ここはどうといった具体的な施設名も出てきます。望むべくはやはり暮らしてきた自宅よね!の声も。聴く側に体験者や専門家が参加することで、中身の深さも違ってくることも感じます。沢山の参加者を迎えて、テーブルをどう増やすか、さらには当事者と介護者とスタッフをどう配置するか等々、新たな課題も生まれてきます。でも嬉しいことです。

 遅れて参加してくれた方が、終了後も一人、コーヒーとケーキを召し上がっていました。ゆったりと!これも有りかな?他地域の方が参考にしたいと見学参加、若い男性の保健師さんも。未来を感じて、嬉しい光景でした。

  昔に想いを馳せて歌い、頭も身体も使う体操もいつも通り楽しみました。スタッフ手作りケーキとお好みの飲み物でおしゃべりに花を添えるのもいつも通りです。

2017年5月24日

オレンジデー、机増やす賑わいに

認知症カフェ、来月で2周年を迎えます

IMG_4772 「お花見行った?」「称名寺の桜、きれいだったわぁ」との会話から始まった4月のオレンジデー、好天気のため気温も20度超え。テーブルを一つ増やすほどの賑わいです。

 「今回はお花見の話でもしましょうか」という声かけがありましたが、各テーブルの話題はそれぞれのテーマでの語り合いになりました。

 男性の参加者がとってもお洒落だったことから、ファッションに気を遣うことが脳の活性化になるとの結論に至り、まわりが皆納得するというお話。ある参加者が人生の岐路に立った若い頃の話をするとそれに一同が聴き入り、参加者のお一人お一人がそれぞれに豊かな人生を送っていらっしゃったことが感じられるお話です。 お母様を初めてお連れになった娘さん親子、お母様はとても静かにお過ごしでしたが、皆で歌う際には歌詞カードを目で追いながら口元を動かしていました。スタッフが「今日はいかがでしたか?」と伺うと、娘さんが「お母さん、今日は楽しかった?」と問いかけるその優しい眼差しがとても印象に残りました。

  さて、来月の21日で2周年、3年目に突入します。地域に根差してきた実感は出てきたものの、まだまだ心すべきことはいっぱいです。スタッフ一同、より実りあるオレンジデーを目指します。アドバイス、ご提案等ありましたら、どうぞお声をお寄せください。

2017年4月17日

認知症カフェ、1~2月の様子

 1月はお正月の歌、2月は銀色の道・・・

この1、月2月の「オレンジデー」の様子をお知らせします。

c1 1月15日、まだ正月気分が抜けきれないし、本格的に寒さを迎えている時節という影響もあったのでしょうか、参加者が幾分少なかったので、スタッフもちょっと残念な気持ち?いつもお顔を見せてくださる方の参加がなかったこともあり、あの方どうしていらっしゃるかしら?お元気に過ごされているかしら?状況が悪くなっていないかしら?と気にかける会話も拡がります。うっかり忘れていらっしゃるケースもあるので、開催の当日に「今日、○○時に、いらっしゃませんか?」という“声かけ”をしましょうというのが、改めての確認事項でした。

 今回はお正月の過ごし方のお話で盛り上がりました。テーマは何でもいい、みんなとおしゃべりして、共感し合う…、わずかな時間でも参加者のお顔を生き生きさせます。今回の歌は「お正月の歌」でした。軽い体操もありました。来年の「オレンジデー」はもっと寒くなるかもしれません。「オレンジデー」に参加して、ほっこりして、寒さを吹き飛ばしましょう!

 

 

 c2 2月は第三日曜日の19日にオレンジデーが開かれました。立春をとうに過ぎて、さすがに陽射しが明るくなっています。とは言え、気温はまだまだ真冬!先月欠席だった方がお見えになると、スタッフ一同にほっとした空気が流れます。10時スタートを前に、早めにいらした方たち同士で賑やかなおしゃべりが始まりました。

  お雛様の話題からこの日のオレンジデーが始まりました。目黒の雅叙園の百段雛飾りの話から、「雛祭り」の歌に合わせて手話を交えての体操(?)を。大きな声で歌いながら、頭も使えば、当然手指も使う、なかなかのボケ予防にもつながる体操であることを実感できました。

   その後はいつものようにグループに分かれてのおしゃべり会。テーブルごとに全く違う話題になるのが、いつもながらに面白い!現役時代の仕事で、ご自分がいかにして実績を上げたかを生き生きとお話になると、皆々聞き入ります。そこから税金の話、保険の話、老後資金の話、とどまることがありません。他のテーブルでは、家族にいかに助けられているか、家族の優しさ、有り難さをテーマに盛り上がっていました。一方では、介護者の不安の声も出てきます。現在はデイケアサービスに行っているものの、その先はどうしたら?という問いかけに、今回も出席してくださった包括支援センターの職員さんのアドバイスが。専門の方からのアドバイスの重要さに改めて気づかされます。

  この日も歌で閉じました。大きな声で「どじょっコふなっコ」「スキー」「銀色の道」の3曲です。懐かしい青春そのものの顔になって歌っていました。

 

  来月(19日)のオレンジデーはぐーんと暖かくなっているのかなぁ~!

 

2017年2月21日

今年最後のオレンジデーでした

 この場、この時を笑顔で楽しく!!

 12月18日は今年最後のオレンジデーでした。これまでのテーブルセッティングでは間に合わないほどの盛況でした。スタッフ一同嬉しくなります。

   テーブルごとに話されるテーマも色々です。故郷のお正月の過ごし方からはじまり、「雑煮の餅の形が四角よ、丸よ、三角(?)よ」と思い出話で大賑わい。他のテーブルでは男性同士が酒談議。飲みすぎはイカン!と若い頃の反省を込めて止まるところを知りません。「私は酒は一切だめです」と申し訳なさそうな方も話に加わります。

 一方では、介護している方から、「デイサービスに行くことを拒否されてしまう、どうすれば?」という悩みが出ます。経験者の話が聞けるのは、こうした場があってこそです。
 六浦の「もりのお茶の間」のキャラバンメイトの方、任意のボランティア団体の「あすなろ」さんが見学、各地でのこうした場のニーズの高まりを感じます。
 クリスマスに因んで、CD伴奏付きでジングルベルも歌いました。スタッフの心遣いのクリスマスならではのケーキ、シュトーレンも登場。お帰りの際には参加者全員にキャンディのプレゼント。「あなたにもきっといいことがありますように!」というカードを添えました。
 この一年、当事者の方も介護にあたる方も、この場、この時間だけでも笑顔で楽しく過ごしていただけることを確信できました。来年はさらに一歩前進できたら、という思いのスタッフ一同です。
  “どうぞ、良いお年をお迎えください!”
2016年12月20日

オレンジデー、主人が自発的に

 男性陣のテーブルが大盛り上がり 

2016717 7月のオレンジデー(認知症カフェ)は21名の方に参加して頂きました。

 各々のテーブルで自由に話し合うのですが、大いに盛り上がっていたのは男性が多かったテーブルでした。話題は「夫婦間の問題」、ある方が「僕は妻と結婚するとき作詞作曲をしてプレゼントした。交換日記もしていた。今もその気持ちは変わらない」「妻がいなくなる人生など考えられない」と、この話で一気に盛り上がっていたのです。でもそこに参加していた女性の方は若干引き気味でした。

 こんな様子のオレンジデーですが、参加者の感想をいただきました。 ▶とても楽しかった。たくさんおしゃべりが出来て、またいろいろな話が聞けて良かった。 ▶主人の介護をしていて、主人は今病院。みなさんに話を聞いてもらって心が軽くなりました。 ▶スタッフの方からお誘いのお手紙をもらっていたのですが、主人が自分から進んで行くといったのですごく嬉しかったです。

 今回は、鶴見区・青葉区・港北区の社会福祉協議会の職員さんも見学に訪れ感想を話してくれました。 ▶男性が多くてびっくりした。男性が知り合いの男性を連れてきたというのに、いいなあと思って感動しました。 ▶全体的に明るい会で、やさしさが溢れていてすてきでした。 ▶認知症の方も地域の一員として役割をもって生き生きされているのが印象に残りました。

 オレンジデーは毎月第3日曜日開催ですが、8月はお休み、次回は9月18日です。

2016年7月17日

オレンジデーで貴重な体験談が

 認知症についての知識と対応を学びました 

0HbFVHZwcmDEDju1466387912_1466388034 6月のオレンジデー(認知症カフェ)も20名の方が参加し、楽しいおしゃべりに花が咲きました。毎回、手作りの美味しいバウンドケーキと飲み物が用意され、和やかにおしゃべりがはじまります。今回は長年、ご家族を介護されてきた方と、ご家族の介護が始まったばかりの方、2名がはじめて参加されました。

 介護では先輩にあたる方々が苦労されてきたお話がありました。なるほどそのような対応が良かったのかなど感心することもたくさんありましたので、その中身を簡単に紹介しましょう。

*認知症になっても、全部が認知症というわけではないので、その人のプライドや尊厳を大切にします。

*物を盗られるという妄想の背景には、戦後苦労した想いが影響していたようでした。

*当事者が自分は認知症だと自覚することは難しい。それはそれでありのままを認めることでいいのではないか。

*本人を病院に納得させて連れていくことは大変なこと。物忘れ外来からいくといいかも。

IMG_3722*脳のMRI検査でも分からないことがある。認知症の専門医が少ないし、的確な診断をしてほしいがなかなか難しい。

*よく迷子になるが、必ずどなたかから連絡があり帰ってくる。それは、持ち物に名前と連絡先を書いてあるからなんです。

 貴重な体験談でした。体験を披露して下さった方からは参考となる本の紹介もありました。終わりに指の体操と歌を歌って終了しました。

次回は、7月17日 10時から さくらカフェで行います

2016年6月20日

オレンジデーを参考にしたい!

 見学者から「想像以上にびっくり」の声 

Sf45hv9C_MBgemD1460894570_1460894671 4月17日のオレンジデーは春の嵐の中の開催でした。出席状況は?とスタッフは大いに不安でした。ところがおお外れ!満員御礼でした。この日を待ってくださる方々がいらっしゃることを実感できて、スタッフ一同大きな力を頂いた会でした。

 この日は、湘南八景自治会の方々が見学に見えました。《ほっこりさん》という拠点に(認知症カフェ)オレンジデーを立ち上げる参考にしたいとのこと。今後、どの地域にも必要であることは自明です。僅かでも先進事例としてお役に立てることを願います。

 見学者の方々に感想を伺うと、「認知症当事者がどなたか分からない・・・参加者皆が同じ目線で楽しく語らう様子が好印象」 「出席者が想像以上に多くてびっくり!(この日の出席者は23名)」 「当事者をここまでお連れする秘訣は?」といったものでした。

oren 介護する側の苦しさ、辛さをもっと遠慮なく発散できることがもっと必要かもしれない、ということも反省会で出ました。来月15日でオレンジデー1周年、少しずつ、スタッフのスキルを高めていく必要も感じます。

2016年4月19日

桜開花を発見!オレンジデー

 3月20日のオレンジデーの内容を紹介します

G7X0_mWHHLHB7KU1458532353_1458532452IMG_0106 天気予報が見事に外れ、彼岸日和のはずが小雨模様!果たして出足が悪く参加者は?と思っていたら10時半頃には満員御礼!どのテーブルでも実に楽しげにおしゃべりがはじまりました。

 男性同士のテーブルは戦時の話、西柴開発前の話で盛り上がっています。男性同士となるとやはり現役当時に戻るのか、生き生きした表情が目に付きます。女性の参加者は故郷のこと、若い頃に就いていたお仕事、さらにはお化粧の話にまで及び、当事者でこれまでになく積極的にお話しする様子を見せる方がおられて、スタッフを驚かせました。おしゃべりが弾んだ後は認知症予防のための掌と指を使った体操(「ごま団子」、「茶饅頭」)となり、皆さん真剣に取り組んでいました。

 あれっ!と誰かが気付き、このオレンジデーの時間帯にカフェのガラス戸越しに今まさに開花した桜を発見!次々に桜に因んだ歌を歌ってお開きとなりました。とても心地よい時間を共有できました。

2016年3月21日

オレンジデー、来るのが楽しみ

 第6回目の「オレンジデー」の報告です 

151153 5月にスタートしたオレンジデーも今回が6回目、雨模様で参加者は?と不安でしたが、新しい方もお迎えしてとても賑やかでした。

   当事者の奥様をお連れになった初参加のご主人、日常の生活をスタッフとのおしゃべりの中でお話しなさるうちに、ご夫妻ともに笑顔が見られほっとしました。一方、別の当事者からは、「ここに来るのが楽しみ!次回もまた来ます!」という言葉を頂戴して、この会を立ち上げて良かった!という思いでスタッフ一同が胸を熱くする場面もありました。

   男性の当事者が現役当時のこと151115を、満面の笑みで男性の行政書士さんに語っていましたが、男同士で語る心地よさを感じているのかなぁ!と気づかされました。その様子を傍らで介護者である奥様がとても嬉しそうにご覧になっている・・・心温まる光景でした。

   この日の参加者はスタッフを入れて17名、楽しい会が持てました。初めて参加してくださった金沢区役所高齢支援課・藤井保健師さんからも「とってもいい雰囲気ですね」と感想を頂きました。

2015年11月16日