認知症!地域全体で支え合うために

 妄想や徘徊等はほぼ治療が可能というのです 

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   3月8日の日曜日、小雨の降るあいにくのお天気でしたが、「街ぐるみで支え合い、認知症カフェって?」というテーマの講演会に、82名の方が西柴団地自治会館に集い学びました。講師は認知症治療を専門とする「かわさき記念病院診療部長・高橋正彦先生」です。

   冒頭73歳の方の具体的な症例をもとに診断内容からケア対策までの流れを専門医の立場から話されました。

   その後、以下の項目の解説がありました。まずは「認知症に気づくこと」の項では早期にみられる症状の解説とそれを早期に発見することの大切さ、「認知症の症状と対策」では治療薬のあり方や、妄想とか徘徊という症状は対策によって100%近く治療が可能なことまでも語られました。「本人や家族が医療CIMG6828機関にもとめるもの」では、治療法や困ったことにどう対処するかの情報提供が必ずしもすべての外来が充分ではない現状について、「認知症を地域で支える仕組みづくり」では、海外での認知症の取り組みや、川崎の土橋で開催している「土橋カフェ」での具体的内容やそれぞれの立場の方々の役割が紹介されました。

講演の後、参加者から高齢化する西柴地域で発生している様々な問題や、「認知症カフェ」について意見を交換し、可能であれば来月にでも開催してみようかとの提案も含めみなさんから意見をいただきました。

「認知症カフェ」開催をともに協議していきます

講演会の終了後、高橋先生を囲んで、さくら茶屋「ほっとサロンスタッフ」を中心に反省会を実施しました。「土橋カフェ」が継続的に活動できているのは、 ①町内会や地域包括支援センターなどが協力し、地域全体で準備を重ね取り組んできていること、 ②地域の専門職と連携し「認知症で悩む方の問題解決ができる仕組みづくり」すなわち支援体制ができていることが先生から強調されました。

そうした点を踏まえ、「さくら茶屋」としては今回提起した来月開催にはこだわらず、「地域全体で支え合う体制」の構築を進めていく一つの手段として「認知症カフェ」を具体化することを確認し、今後それぞれの立場の方や団体と協議を続けていくことに致しました。

2015年3月11日